今回は【緩和治療】についてのお話です。
緩和治療とは
癌自体の症状のほかに、痛み、倦怠感などの身体的症状のほかに落ち込みや悲しみなどの精神的な苦痛症状を和らげる治療のことです。
病院に通院していると緩和ケアチームという医師を始めとして看護師、薬剤師などがチームになって症状の緩和に努めるチームがあります。
癌による今後の不安や身体的な症状について少しでも少なくできるよう介入してもらうものです。
緩和ケア病棟とは症状の緩和を目的とした入院病棟。
痛みのコントロールや自分の時間を家族と一緒に過ごしたり好きなことを取り入れたりとゆっくりとした時が流れる病棟です。
私の祖母は癌が発覚した際に治療は難しく、症状緩和目的の手術の案も出ましたが手術自体が身体の侵襲も大きいため緩和ケア病棟へ入院し症状緩和を行うことになりました。
まだコロナ渦ではなかったため家族のお泊まりや面会もOKで、時間がある時には面会へ行き祖母との時間を過ごしました。
治療病棟では日々が慌ただしく、家族のお泊まりも状態が悪化した際のみやそもそも不可能だったりとありますが緩和ケア病棟では外泊や外出も状態が良ければその日にOKだったりと色々な決まりが異なります(もちろん施設によってことなりますが)
痛みがある際には麻薬を使った疼痛コントロールを行ったりしますが、医療用麻薬は依存性が高いものではなく症状を緩和できるような量の配分のためテレビである薬物中毒のような症状が起こることはほぼありません。
麻薬は初期の導入時には身体が慣れていないことによる吐き気や眠気などの症状が出てくることがありますが1週間ほどで徐々に落ち着いてきます。
吐き気が怖いから飲まない、というのも身体が辛くなるだけなので吐き気どめを使い症状をコントロールしていくことが大切となります。
医療用麻薬、というと麻薬!?と驚かれることも多いのですが、
危ないイメージだけで使うのを拒否するのは医療者として悲しい部分であるので安心して薬を使用し、楽に生活ができるようこれからも情報を発信していければ嬉しいなと思います。
🌠いつも読んでいただきありがとうございます🌠